伊藤沙莉 俳優として生きるきっかけとなった考えを語る。

2021年6月8日放送、TBSラジオ「伊集院光とらじおと」にて、伊藤沙莉が俳優として生きるきっかけとなった考えを語っていた。

伊集院光:どこからが「ちょっと私やってける!」って思う感じ?

伊藤沙莉:そうですね・・・でもハタチの時に「GTO」っていうドラマで。それも一応学園モノではあるんですけど。

伊集院:うん。

伊藤:そこで飯塚健監督っていう監督に出会ったのはかなり大きいですかね。これからもお芝居やってこうっていう・・・改めて基礎を学んだというか。自分の居方だったりとか、各部署いる中での俳優部っていうところで現場にいるっていう事とか。当たり前なんだけど意外と忘れがちなところをまた叩き込んで頂いたっていうのはすごく大きかったですね。

伊集院:それは具体的にはどういうところなのかな?

伊藤:例えば・・・俳優部って何かわからないんですけど、どうしても特別扱いされがちというか。「座ってください」とかもそうですけど(笑) 色んなことで特別扱いされてく中で、わからない子はどんどん勘違いしてっちゃったりとか。それはもちろんその子自身も考えなきゃいけないけど、周りに大人も教えてあげなきゃいけないっていうのはすごく思うんですけど。

伊集院:うんうん。

伊藤:そういうところでやっぱり撮影部だったり、演出部、照明部、録音部とか、色んな部がある中での「俳優部」っていう一つの部署としての役割を果たしているだけって思えば・・・自分が特別とか、そういうところには至らないっていう。

伊集院:はいはい。

伊藤:ただただ自分の仕事をやればいいんだっていうことになってくるんで。そういうところからお芝居にどんどん深く突き詰めて行けるっていう・・・ただただお芝居のことを考えればいいっていうのが、全部が荷が下りたし、荷物を背負ったっていうか。色んな所で切り替えられたのが大きかった。

伊集院:いや・・・すごくよくわかります。スタッフは基本的には番組を面白くするための一環として、俺に急いでイスを持ってきてくれるわけじゃない?

伊藤:あはははは!そうですね(笑)

伊集院:で、お弁当をいち早く持って来てくれるわけなんだけど。それは俺が尊敬されてるからでもないし、エラいからでもないんだけど。

伊藤:そんな・・・(笑)

伊集院:ちょっと気づくよ。どっかで気づかないとヤバいことになるし、おっしゃってるのは・・・気づくことで楽になるっていうか。

伊藤:はい。

伊集院:同時に新しいのを背負うっていうのはすごいイイ表現で・・・すごくわかる。

伊藤:そうですね・・・

伊集院:気づいちゃったことで、怖くなることもいっぱい・・・

伊藤:ありますね(笑)

伊集院:だってこの人たちが僕のことを尊敬してるから、僕のことを大好きだからやってくれてるって勘違いしっぱなしだったら楽だけど。「俺、売れなくなったら・・・」とか「俺、この役を降ろされたらイスもクソもねえんだよ」っていう、この人の好意の話じゃないんだってことがシビアですね・・・

伊藤:確かに。

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