中野信子(脳科学者) 容姿の良い女性に対する世間の印象について語る。

2020年7月11日放送、TBSラジオ「ガスワンプレゼンツ 田中みな実 あったかタイム」にて、脳科学者・中野信子が容姿の良い女性に対する世間の印象について語っていた。

https://twitter.com/JOKR_bot/status/1281883469099012096

中野信子(脳科学者):田中みな実は「カワイイはハンディキャップである」という概念を打ち出したんですよね、これはすごい(笑)

田中みな実:どういうこと?

中野:「私は正直モテますよ」っていう感じを表に出しつつ「でも本当に好きな人に振り向いてもらえない」みたいなですね・・・これは上手いと思ったなー(笑)

田中:いや、戦略的にやってるわけじゃないんですよ。モテてるって言ったって別に大した人にモテてるわけじゃないから。

中野:いやいやいや・・・(笑)

田中:そこなんですって。

中野:モテることの悲しみをですね、形にしたんだねー。新機軸。カワイイはハンディキャップっていうのは実は脳科学とか行動科学、心理学では明らかになってるんですね。カワイイっていう価値ってみんなから好意を向けられて、すごくいいもののように思うじゃないですか。カワイイって言われて嬉しいしね。なんだけれども実際にじゃあそれがどういう評価に結び付くかっていうのを結構な実験が明らかにしていて。

田中:うん。

中野:例えば、4人の子供がいて、この4人のうち階段からこの子を突き落とした犯人は誰でしょう?っていうことを聞くっていう実験をするんですね。残酷ですけど。

田中:うん。

中野:そうすると女性と男性で答えが違ってて。男性は「容姿の悪い男の子が犯人です」って答えるんですね。4人っていうのは、容姿の良い男の子、容姿の悪い男の子、容姿の良い女の子、容姿の悪い女の子っていうように。女性の被験者は誰が犯人かって答えた方っていうと「容姿の良い女の子が犯人です」って答えるんですね。

田中:うん。

中野:つまり悪者にされやすいっていうこと。興味深い実験としては、文章を提示して・・・作文ね、書いてもらって。作文みんな同じ文章なんだけど、付ける顔写真を変える。

田中:うん。

中野:顔写真を容姿の良い男の子、容姿のそうでもない男の子、容姿の良い女の子、容姿のそうでもない女の子、4種類用意してそれぞれ見せると。なんとですね、容姿の良い女の子の顔写真を付けた文章は、容姿のそうでもない女の子の顔写真を付けた文章よりも低く評価される。同じ文章なのに。

田中:えー?なんでだ?

中野:つまり、頭がそんなに良くないんじゃないかって見られる。

田中:なるほど。

中野:カワイイだけでこの人はゲタ履かされてるに違いないって、いう風に思われるわけです。そういう風に損をするんですね。

田中:格好ばかりで中身空っぽってことね。

中野:そう思われるの、そう。本当は頭のいい人なのにカワイイだけで損をするんですよ。

田中:はー・・・

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