中野信子(脳科学者) 日本人がイジワルな行動を取りやすい理由を語る。

2021年7月24日放送、TBSラジオ「ガスワンプレゼンツ 田中みな実 あったかタイム」にて、脳科学者の中野信子が日本人がイジワルな行動を取りやすい理由を語っていた。

中野信子(脳科学者):日本人というのは・・・これ言うとまた「反日」とか言われそうで嫌なんだよね。嫌なんだけど、でもしょうがないの・・・・日本人は他の国の人よりも意地悪行動を取りやすいんです。

田中みな実:へーっ。それはアジア人ということ?それとも日本人?

中野:日本人なんです。

田中:島国だから?

中野:・・・と思うでしょう?でもそうするとイギリス人もフィリピン人もすることになるでしょう?そうでもないんですよ。日本人がどうもそうであるということが分かっていて、何が原因なのかよく分からないんだけども、一つは災害が多いからだと思う。

田中:えーっ、どうして?

中野:災害の時、そのものはそのものは一人で逃げなきゃいけないっていう時もあるけど、復旧・復興となるとみんなでやらなきゃいけないよね?

田中:うんうん。

中野:その時に火事場泥棒みたいな人がいたり、自分だけ得してるみたいな人って足を引っ張ることになっちゃうから。ちょっと申し訳ないけどその人は排除するしかないという風にみんなが思いやすいんですね。

田中:うん。

中野:生贄にされやすいというか。この人から海に捧げて水害が起きないように、とか(笑) ということが古来おそらくたくさん行なわれてきたであろうと思う。

田中:うん。

中野:なので、今、私たちの国に生き残っている人は生け贄にしてきた側の人たちがいっぱい生き残ってるわけです。なので、その集団の中で突出して頑張ろうっていうのは他の国で頑張るよりすごく大変なことだっていうのはあらかじめ知っておくと心の準備がしやすいかもね。

田中:みんなを楽しませるためにやっていることだとしても?泥棒は確かにさ、罰せられてしかるべきだんだけど。みんなを楽しませるためにとか、エンタメを提供しようとするとか、そういう気持ちの人でも・・・

中野:そうです。

田中:足を引っ張られちゃうの?

中野:足を引っ張る行動そのものがエンタメになってるからですね。

田中:なるほど!わかる。

中野:これは根が深いんだよ・・・なくしないと思ってもなかなかなくならない理由はそこにあって。目立っている人を引きずり下ろすことに快楽が伴うっていうのが厄介だよね。

田中:うーん・・・

中野:みんながそれを正義だと思ってるし。客観的に見て全然正義ではないんだけれども、みんなのためになってるような気がしてるんですね。不倫した人を叩くとか。私だと、みんなのためになる知識だろうと思うから本を書いたりするわけだけど。

田中:はい。

中野:「こんな人を儲けさせてはいけません」みたいな意見を言われることもあるんですよ(笑)

田中:えーっ!

中野:「じゃあ、お前がやれよ!」と言いたいよね(笑)

田中:本一冊でそんなに儲かんないよね!

中野:全く儲からない!大体書くのどんだけ大変か知ってんのか・・・(笑)

田中:そのよね。そのためのリサーチのお金の方がかかるわ。

中野:かかるわ・・・印税とか計算できないのか、算数からやり直せよって言いたいですよね(笑)

田中:あははははは!

中野:すみません(笑) 大丈夫?これ(笑)

田中:そういうことなんだよねー。

中野:そういうことなんですよ。日本では結構起きやすいということで・・・諦めもつくかなというところがあるんじゃないでしょうか。

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