中野信子(脳科学者) 努力できる脳、努力できない脳について語る。
2020年7月11日放送、TBSラジオ「ガスワンプレゼンツ 田中みな実 あったかタイム」にて、脳科学者・中野信子が努力できる脳、努力できない脳について語っていた。
中野信子(脳科学者):努力できる人と努力できない人っていうのが脳科学的にはあるんですよ。
田中みな実:うん。
中野:努力って別に気合いの問題ではなくて、努力できる脳の人と努力できない脳の人がいるんです。
田中:そうなんですか?!
中野:元々、生まれつき・・・
田中:生まれ持ったもの?それは親からの遺伝的なことですか?
中野:遺伝です。
田中:じゃあ親が努力できるタイプの人だったら自分もできるってこと?
中野:その可能性は高いです。
田中:親に感謝。
中野:うん、親に感謝ですかね。
田中:じゃあさ、例えば同僚で努力を怠ってるように見える人がいたとしても、その人はその人なりに努力をしてるってことなんですか?
中野:そうなんですよ、その人はがむしゃらに毎日毎日コツコツやるっていうのは苦手なんだと思う。できない脳なんですね。
田中:私ね、向上心がないんだと思ってたんですけども。そういうことでもないということかしら?
中野:コップに水を入れる時に水の量が努力だとするじゃん?このコップの大きさは生まれつき決まってて、すごい大きいコップの人とちょっとしか水の入らない人がいるんですよ。努力のできない人は小っちゃいコップしか持ってないの。
田中:でも小っちゃいコップをすっごい早く埋めてどんどんどんどん新しいコップにってことはないんですか?
中野:できないんです、それが(笑) できないんだなー。
田中:それが生まれ持ってって絶望的じゃないですか?どうしようもないじゃん。それが目に見えて分かったら産まれた瞬間から私、どう生きて行こうって考えますよね。