Ado 学校で育てていた蛾について語る。

2023年12月18日、ニッポン放送「Adoのオールナイトニッポン」にて、Adoが学校で育てていた蛾について語っていた。

Ado:私、冬が一番好きなんですけど。冬のありがたいところはね、虫を見ないってとこだよね。夏も好きだけど、虫があの活性化しているっていうか…(笑) とてもね、元気よく元気よく…「セミファイナル」もあるしね。セミファイナルだの…虫がわんさかわんさかとやってきますよ。蚊もいるしね。

だから虫がちょっとだからさ…そもそも苦手だから、冬は虫さんが静かになってくれるので、結構好きなんだけれども。そういえば…思い出したんだけど…小学生の時に虫育ててたってたなぁ~っていう時があって。それが小学4年生かな…そのぐらいの時なんだけど。学校で飼うことになったんだけど…理科の授業ってさ、色んなことをやるじゃん。実験とかさ…虫の観察とか外に行って植物を観察してスケッチするみたいな。生き物と関わる時間もあるわけじゃない。

その一環だったのか…関係なかったのかな?でも理科関係だと思うんだよね。みんなで虫を育てましょう、ってなって。「蚕をみんなで育てましょう」って言われて。「蚕ってなんですか?」って言ったら、「蛾です」って言われて…あぁ~…終わりました~…(笑) え?蛾?嫌じゃね?って…(笑)

普通に…嫌じゃね?ってなって(笑) それでクラスも「蚕を育てましょう!」ってなって、イェーイ!とはなんないのよ。ちょっと嫌だな~…みたいな感じで。虫といってもカブトムシだったらまだしもさ、蚕っていう…わゆる蛾の一種っていうことで。クラスとしては…あんま盛り上がらないね、みたいな感じになったのよ。

で、私のクラスだけじゃなくて…私の学年全体で3クラスぐらいだったけど、3クラス皆さんに一匹ずつ蚕が渡されて。みんなで育てましょうってなったの。3クラスだっけ…もっと多かったか。一匹ずつかな…なんかあやふやなんだけど。 何匹かで学年で育てることになって。

蛾でしょ?私も育てるの?ってなって。誰か当番じゃなくて、班で回していくってことになったの。この週は1班、この週は2班、この週は3班みたいな感じで…だから必ず日直と同様、私に出番が回ってきてしまう事実が分かった瞬間に…ガチ萎えって思って。

そもそも私は、蛾がトップレベルで嫌いなんですよ。なんでかっていうと、私は5歳ぐらいの時にアパートに住んでたんですけど。朝か昼ぐらいかな…母親とその階段下りてたんですよ、エレベーターないから。階段下りてたんですけど、そしたら壁側に蛾が…デカめの蛾がベタ~ッてくっついてんの。うわぁ~…だよね。

なんであんなに蛾ってさ…あんなデカいのがいるの?(笑) いったい何がどうなってあんなデカくなんの?何を食べてるの?食べんの、まず?翼がデカすぎるんだよね、羽が。それがベタ~ッってくっついてて。うわぁ~…だよね、自分的には。

その時、住んでたアパートも定期的に虫が出てはいたんだけど、よりによって蛾が多かったんだよね。でも、その日見た蛾は一番デカだったの。デカ子さんで。ヤバい、終わった~って思って。でも予定あるから、母親と一緒に行かないとって言って、母親の後についてって階段下りたら…そしたら、その蛾が私の服にとまったの。

私のどこら辺だろうね…おヘソ近くにとまったの(笑) なんで来んの?!(笑) なんでこっち来んの…(笑) テメェはなんで来んの?!って話なんだよ、ガチで…(笑) お互いのためを思ってさ…お互いに嫌な気持ちにならん?!って。 アンタなんでさー…アンタそこにいたら何も起こんねぇのにさ!

私にとってさ、蛾って嫌な存在だけど…蛾にとってもさ、アタシが嫌な存在だと思うのよ、人間だから。だから互いにさ、スルーすりゃいいのにさ。私はスルーしようとしたのに、あっちからちょっかいかけてきて…私のところでベタッて張り付いてきて(笑) 私は5歳だったけど、呆れて言葉が出なかった。

魂が抜けて「あぁ…」みたいになって(笑) ギャー!じゃない。「あっ…あああ…」みたいな。立ちながら腰抜かす、みたいな感じ。もう何もできませ~ん…みたいな感じになって。直立不動してたらそのまま蛾がピューってどっか飛んでったの(笑) あー、やっと飛んでったか…と思って。それで母親も「良かったね!」って言われたんだけど…とまったところ見たらりん粉がめっちゃついてて(笑) 黄色いりん粉が…よりによってその日、白を着てたの。ガチ萎え!

りん粉って何よ?!(笑) なんのためにつけてるんですか…彼女たちは。ガチで嫌なんだが…。だからさ、そういうトラウマがあたから…もう接触したくなかったわけよ、蛾とは。私が接触してないのに、向こうが接触してくるから。私はなんとか避けないといけなかったのに、そんなイベントが起こってしまったから…ちょっとショックだった。

ああああ~!!って思ったんだけど。でも最初から蛾なわけじゃなくて、芋虫から始まるじゃないですか。だから…みんなで芋虫から育てて、最後に孵化させましょう!ってなったのよ。で、それで最初…小さき芋虫が渡されたの。

「小っさ…」みたいなサイズの芋虫が渡されて…(笑) これなら怖くないかなと思ってで見てたの。教室の一番後ろの棚に、蚕スペースみたいなのが置いてあって、自由に見ることができたの。休み時間とか。小さいなぁとかって思ってて。

謎の蚕専用のエサみたいなのが与えられてたの。小さいのによく食べるね~と思って、見てたの。で、だんだん日が経っていくにつれて、ちょっと大きくなってって。ちゃんと…より芋虫らしくはなってきたの。なんかウネウネしてるわ~って。でも意外と緑色じゃないから、意外といけるなぁ~と思って見てたの。

で、蚕の当番になったら、 班の中で何時にエサをやるかみたいに決める人がいたの。朝、中休み、給食後のお昼休み、放課後とかかな?その感じで役割分担があって。決められた時間にエサをあげる人は教室の中であげるじゃなくて、教室を出て、私たちの教室のフロアの一番奥のところに蚕のエサ配りスペースみたいなのがあったの。先生が配ってて、みたいな。

そこエサをあげるみたいな感じじゃないといけなかったのよ。毎朝当番じゃなかったときに、毎朝登校するたびに…めっちゃそこがザワついてんの。がワイワイガヤガヤなってて、めっちゃせわしないの。

モンスターペアレントたちがめっちゃなんかいて(笑) 「ウチの子にエサください!」みたいな、「ジャマよ、アナタ!ウチの子にエサください!」みたいな。「先生まだですか!ウチの子のエサは」みたいな感じで、ガヤガヤめっちゃ忙しそうだったの。

朝ってさ、ただでさえ忙しいのに。よりによってさ、蚕のエサをあげるっていう仕事があるから…当時のクラスメイトたちも「ちょっと邪魔邪魔!」みたいな、「私があげたいうんだけど!」みたいな感じで「先生早くしてよ!」みたいな感じでめっちゃ騒がしくしてたの。

なんか騒がしくしてんなって思ってたんだけど…ついに私の番が回ってきたの。ちょっと嫌だな~…と思って。しかもよりによってエサをあげる時間が朝っぱらだったの。私、朝弱いのになんでこの時間なんだよって思って。

で、ランドセルをすぐ置いて…蚕を持ってって、行くいくんだけど。やっぱ案の定、ちょっと混んでんの。うわ~最悪だ…混んでるわ~ってなって。混んでるから声を荒げるしかなかったの。「先生、私もください!」って。「ウチの子にください!」とかって言って…(笑)

エサの取り合いをしてたの。「ウチの子にあげるんだから、あなたジャマよ!ジャマね、全く」みたいな。モンペの一人になって「先生、どういうことですか?私はちゃんと学費を払っているっていうのに、この子の扱いはどういうものなんですか?先生、どういうことですか?ちゃんと給食費を払ってるっていうのに、どうしてこの子のエサだけは小さいんですか?おかしいと思うんですが。あの子にちょっとイジメられてると思うんですけど先生はどう対応されるんですか?」みたいな感じになって。

わんさかわんさか…他の子たちと一緒に蚕スペースで2分の1の、10歳の大人がワーキャーワーキャーやってんの(笑) で、エサをそうやってあげる日が週替わりだから、朝に頑張って毎日あげなきゃいけなかったんだけど。

最初は嫌だって思ってたけど、モンペにもなってるから…可愛く見えてきちゃって。意外と食べてるとこ可愛いかも…って思ってきて、眺めたりしてんの。「よく食べて可愛いね~って…あの子はちょっとブサイクね」とか思いながら…ウチの子が一番カワイイわって(笑) そんなこと思ってなかったけど…(笑)

ウチの子が一番賢いわ、先生!ウチの子がとっても成績優秀で推薦にも選ばれるべきだと思うの。どうですか?許せません、私は。同じ学費を払ってるっていうのにあの子たちと一緒なのはどうしても許せません!みたいな感じになってたの…なってたわけじゃないけど(笑)

そうやって毎日毎日エサを与えて…どんどん成長していくわけよ、蚕も。そしたら本当に芋虫の中でも中くらい、白い見た目をした蚕ちゃんになってて。芋虫だけど本当に可愛いなって思えるようになってきて。

で、エサを与えるだけで直接触ってはなかったんだけど。友達が優しく触ってたりしてて「えっ、触っていいの?」って見てて。「触っていいんだよ。ほら、めっちゃ柔らかいよ」って言って。で、その子のことを初めて触った時は「マシュマロみたい…」って思って、マシュマロちゃんって呼ぼうかなって思ったり。

それでね、一生懸命にエサをモシャモシャ食べるもんだから…気分的には、最初はあんなに嫌だったけけど、良かったわけよ。いずれアイツの姿になるといえど、この子ならいいかなって初めて思えたの。

この子、可愛いわね~塾行かせたいわって。有名なところに連れてって優秀な子に育てたいわ。この子を私立に行かせたい!あー、受験させなきゃ…みたいな風にに思ってたの。お受験させないといけないわ!ママが習い事をさせなきゃ…ピアノをやらせなきゃ。インターナショナルスクールに通わせなきゃ!みたいな(笑)

インターナショナルスクールに通わせて、英語を学んでもらおうからしら…素敵ね~マシュマロちゃん!っていう風に思ってたの(笑) 愛くるしいなって思うような日々になってって。そしたら、ある時…その蚕ちゃんがいわゆるクネクネ円を書くように動き出したの。なんかUの字を書くようにクネクネ動き出しの。

何してんだろうって思って見てたら…自分で繭を出そうとしてますね、ってなって。ついにその時が来てしまったか~ってなって。まだちょっと繭は見えないけど…白いあの感じになるんでしょう?って。ちょっと楽しみだわ~と思って。

で、日々が過ぎていくことに見ると…本当にちゃんと糸みたいなのが出て。その子自身の周りを囲ってたの。色んなことあったけど終わりが見えてきて寂しいわ~みたいに思ったの。お母さんたちと喧嘩して…○○ちゃんのお母さんと喧嘩する時もあったわ~、あの子のために。

あの子のためにね、インターナショナルスクールに通わせてあげて…ついにあの子も卒業式が近いのね、って。「旅立ちの日に」を歌ってもらわないと!って思って。「白い光の中に~山波は萌えて~」って歌ってもらわないといけないわね!って…(笑) 眺めていたの、可愛いなって。

で、数日、数週間が過ぎていったら…繭になってたの。繭になったら…サナギだから、待つ時間だよね。孵化待ちタイムに突入したわけよ。で、そこから記憶はないのよ。そこから先の記憶が…ないんですよ。どうなったんだっけ?翌年だかそのぐらい…自分が小5~6ぐらいになった時に、年下の子が掃除当番…ウチの学校は掃除の時間に他クラス、他学年にランダムで掃除をしに行くっていうのがあって。

その行ったクラスが…その時が自分が小5~6とかだったから、小4とかのクラスに行って。掃除の班の子とを仲良く話すことになって。で、その子が色々話してくれるようになったの。今日はこれをしたよ、とか。これをやったんだよね。今、5~6年生って何やってんの?って話になった時に…その小4の子が「そういえばね、ウチの繭が孵化して…立派な蚕になってみんなで外に羽ばたかせたんだ~すごいキレイだった~」って話してて。

そういえば私も育ててたなって覚えがあるんだけど…ウチは孵化して…感動!気持ち悪い!感動!みたいな。いわゆる、私の宿敵と対面したっていう…その記憶がないの。なんで…?(笑) ピークだよ?ピーク来てんだよ。あんなに大切に育ててたのに…ないの、記憶が。でも下の学年はやってんの。なんでだろう?嫌すぎて記憶から消しちゃったのかな。

パンって出てきて…うわ~!気持ち悪い!って言って。私が「あああ!!!羽がキモい!!」ってなって。認めたくないわ、やっぱり!ウチの子はこんなんじゃないわ!って言って…(笑) で、私が倒れちゃったのかな、もしかしたら?気絶しちゃったのかな?(笑) その可能性はあるな。

不良になっちゃってね…インターナショナルスクールとか習い事とかさせたけど。それをやらせすぎた結果…うう~って、その子が「オラァ!オレこんなん嫌だわ!」って言って…(笑) 蛾になってしまった…(笑)

蛾を育ててたんだけどね…てか、蛾を育てるって何?(笑) みんなやったことあります?蝶々はあるんですか?ウサギを育てるとかありますけどね。うちは蚕の蛾でしたよ?どうしたらいいですか?(笑) どういうことですか?

小学校は…あれはなんだったんですか?今も続いてるのかな、まだ?ウワサ聞かないしな…だって聞いたことないもん。友達とさ、今大人になって「そういえばさ、ウチの小学校で蛾を育てたんだよね」みたいな話、一切聞かないもん。

私にとって当たり前だと思ってたけど…ないってこと、もしかして?蛾を育てるって何…一体?蛾…聞いてください。鬱Pで「ガ」。

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