上坂すみれ ゴスロリと筋肉少女帯について語る。

2023年11月17日、ニッポン放送「上坂すみれのオールナイトニッポンX」にて、上坂すみれがゴスロリと筋肉少女帯について語っていた。

上坂すみれ:「ロリータ」というですね、ファッションがありまして。(学生時代に)それにめちゃくちゃハマったんです。結構アニメキャラがゴスロリっていうね、服を着てたり…そういうのあると思うんですけれども。なんかこう…ロリータってなんだろう?みたいな感じで。

ロリータ専門誌っていうのが当時結構あったのです。ロリータ好きの方はみんな読んでいた「KERA」とか…K・E・R・AでKERAですね、とか…「ゴシックロリータバイブル」ですとか。これをですね、地元の…なんだっけ?文教堂?文教堂に行ってですね…あったんですよ、結構在庫が幸いありまして。

それを毎月買うのが本当に楽しみで。雑誌だったらね、もう一ヶ月ずっと読んでられますから。学生の時ってなんか同じ雑誌一か月読んでられたなーって思います。大人になると結構バーッて読んだりするんですけど。確かに小学生の時、「なかよし」とかすごい繰り返し読んでたな。まぁ中学生になってもKERAを何周もしてたんですけど、シワシワになるまで。

その時に「ゴスロリバイブル」に大槻ケンヂさんがコラムを描いていらっしゃったんですよね。で、大槻ケンヂさんの文章ってすごい面白いなーって思いまして。で、大槻ケンヂさんのことをなんとなく調べて。とても(ネットの)回線が遅いので、あんまりずっとこう「ピー、プルプルプル、パープー…」ダイヤルアップの音なんですけど(笑)

「ピー、プルルルルル、ガガガガガガ!バババババ!」…知ってる人?Wi-Fiじゃなくて、ダイヤルアップなんです!許してください。情報が…ゆっくりなんですよ。大槻ケンヂさんっていうのはバンドをやってるんだっていうのが、その一日で成果として分かりまして(笑) 筋肉少女隊っていうバンドをやってるんだ。いつかCDも買えたらいいなーみたいな。

その時はそんなに活動してなかった時期だったと思うんですけど。そして、その文教堂でですね、大槻ケンヂさんのエッセイを…映画のエッセイですね。「(オーケンの、)私は変な映画を観た!! 2」をですね…結構おどろおどろしい表紙のエッセイで。これは絶対面白い…だって、なんか黒と緑の気持ち悪い柄でこんな購買意欲を失わせる本は絶対面白いに違いない!

何か…危険色って言うんですか? ヤバいカエルの色みたいな…食べないでね~みたいな色のカエルは結構毒が強い(笑) 絶対なんか個性があるに違いないと思って。その本も買いまして。面白い!こんな変な映画がいっぱい世の中にあるんだ!絶対に筋肉少女帯のCDを買わないと恩が返せない!って思いまして…(笑)

で、サブカルのCDがどこにあるか…それは中野ブロードウェイに売ってるっていう情報をまたダイヤルアップで得まして。やったぞ!って。常に建物が見つかった!って。中野駅にあるらしい!って…(笑) 中野駅っていうのはJRに乗っていくとあるらしい。頑張っていこう、って。

それでですね、切符を買って中野駅に中央線に乗っていきまして。北口を出て…商店街をくぐって、お焼き食べて。お焼き食べたら…通りかかる間にも色んなファーストフードがいっぱいあって。「あっ…お焼きでお腹いっぱいにするんじゃなかった」って思いながら、ブロードウェイに辿り着く、と。

そしたら本当に売ってたんです。めっちゃ嬉しくて。筋肉少女隊のベスト盤…「筋少の大車輪」っていうベスト盤。またこれも危険色を放ってるというか…筋少の方のお顔とか映ってなくて。謎の曲芸をされている女性の…なんですかね、スクラップした写真みたいなのが表紙になっていて。

とても情報を与えないベスト盤の表紙だ、って。こんなのは一見さんが買うわけない!って。私が買うんだ!最高だ、この気分!みんなが買わないものは私が買う。これがサブカルチャーなんだ!って…(笑) これで私にも個性が与えられた!この中野の駅に来て、今あの学校で筋少のCDを手に入れたのは私だけだ!最高の気分!って。

これで勝った気になって…(笑) 優越感すごくないですか?だって…運動部に入ってない時点で結構負けが込んでるんですよ、学生(笑) わかります?文化系を選んだ時点で結構負けてるんですよね、残念ながら。私は気づかなかったんです。

でも、なんとか勝ちたくて…ちょっとぐらい。でもこれは朝練に行くような連中は聞いてないだろう。ロリータも着てないだろう。最高だ!って思ってですね…(笑) 頑張って…ロリータの古着屋さんっていうのが、これまた地元にありまして。ロリータのユーズドのですね…でも結構状態が良いものが揃っているお店で。

そこでちょっとずつ…ブラウスを今日は買う、ジャンスカを今日は買う、お靴を今日は買う、って。ちょっとずつちょっとずつ…1~2年ぐらいかけて揃えながら、筋少のですね、色んな曲を聞いて。

筋少の曲っていうのがですね、やっぱりとても文学的で。江戸川乱歩が出てきたりとか、私が本当に小学生から読んでた夢野久作とか江戸川乱歩とか…なんか文豪がめっちゃ出てくる。もしかして趣味が合うのかも!嬉しい~!って。これまた優越感に浸りまして。

UFOの歴史とかも出てきますし…これは夏場にやってる心霊番組の言ってることもちょっとわかるようになるぞ、って。ケネス・アーノルドとは誰か?みたいな。謎の俳優かと思ってたら全然違う…なんかUFOの有名な人だったって、結構調べたくなるような曲が多くて。

まぁそこでちょっとずつ調べたりしながらですね、サブカル力を貯めていきまして。それが功を奏しまして、無事に声優になれた…(笑) そうかな?(笑) ちょっと飛躍してる感じしますけれども。まぁとにかくですね、思春期の時に筋少の曲を聞いたっていうのが、私のかなり重要なファクターになっていることがお分かりいただけただろうか。

そして、オールナイトニッポンの先輩でもあるということで…ここでぜひ一曲聴いていただきたいと思います。 オールナイトニッポンの大先輩、オーケンさんの筋肉少女帯で「サンフランシスコ」!

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