松岡茉優 役者として挫折した10代について語る。

2020年5月24日放送、TBSラジオ「松岡茉優 マチネのまえに」にて、松岡茉優が挫折した10代について語っていた。

松岡茉優:私が一番焦っていた時期って高校生なんですよ。高校生の頃、15歳、16歳、17歳って、世間的にはまだまだ子供なんだけど芸能界では主役を任されるような歳に入ってきてるんですね。

で、私の周りでも15・16・17のあたりから大役を仰せつかったりとか、すごく大きな役をもらってる子っていうのが同い年に沢山いたんですね。で、私はオーディションを受けても受けても落ちていって。

脇役って言い方はあまり好きじゃないけど・・・全くメインではない役でオーディションを受けてて。主役のオーディションというのはほとんどなくてっていうのが続いてた時に、人生で一番焦ってたかなって思います。

受けても受けても受からないし、喉から手が出るほどやりたかった役だって沢山落ちたし。なんでだなんでだ、って。あれ?これもしかして私、詰んでる?みたいな(笑)

子役からやってたから、将来お芝居をする仕事に就くってことを疑ってなかったんですよ、どっか。どっかバカで盲目にやってたんですけど。

「あれ?」って、「間に合わないか?もしかして」って。恐ろしいですよね、16、17で間に合わないって。でもやっぱ若手の女優さん頭角を現すのってそのぐらいじゃないですか?

皆さんも思い出す人がいるかもしれないですけど。やっぱり新しい若手の女優さんが出たなってそのぐらいですよね。すごく若いんですよ、女優さんって。

だから私も15、16で全くお仕事が無くて。めちゃめちゃ焦ってたんだけど、でもその頃に「桐島、部活辞めるってよ」っていう作品に受かりまして。

だからほとんど初めて・・・物語を動かすような大きい役をいただいたんじゃないかな。本当に嬉しかったし、認めてもらえたっていう気がしたし。今までやってきたこと間違ってなかったなって思えたりもしました。

で、主演も任されていた橋本愛とそこで出会いまして、今でも親友っていうのも照れくさいけど・・・大事な友達ですけど。でも愛も愛で自分の道、自分のやりたいことをずっと選択し続けてて超カッコいいし。

私も私であれから「桐島」で自分のことを認められて・・・あ、自分がですよ。自分が自分のことを「私ちゃんと仕事したんだ。認められたんだ」って思えて。

結局そのあとも何度も何度もめちゃめちゃ落ちるんですけど、でもその遠回りが絶対してよかったなって、今周りにいる人を思うと思います。

そのあと「あまちゃん」で入間しおりちゃんっていうアイドルの役をやれてなかったら、出会えてなかった作品が沢山あるはずで。沢山って同時に10本も20本もできるものでは、基本的に違うから。

この時期にこの作品をやってたらこの作品ができたかもしれないっていうのもあるんですよ。でも今振り返って、この作品でこの人に出会った。この作品がこういう人たちとお仕事ができたって指折り数えていくと、一個も減らしたくないんです。絶対嫌だ。

となると、高校時代めちゃめちゃ落ちまくってたし、受けるオーディションすらメインの役ではなかったけれども。でも今思えば一番いいチョイスで進めてこれたのかなって、今では思います。

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